なんちゃってサーファーナースのぶろぐ

サーフィン好きな男性看護師

看護師が気が強いと思われる理由

看護師さんって

「気が強いよね」ってイメージありませんか?

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今でこそ、看護師という資格を持ってますが

 

社会人になりたての頃とか

よく合コンとか誘われて

「今日は看護師さんだよ」

「えー収入はいいけどねー」

「看護師ってさぁ」

「気が強いよねー」

「付き合うってなるとねぇ」

みたいな男性陣で行われる会話ありました

 

そもそも男性看護師っているの?

ってぐらいですが

看護婦から看護師に名称が変わりました

看護師は男性も女性もいるのです

厚生労働省の免許を受けて,傷病者や褥婦の看護や診療の補助を行なうことを業とする人。女性は「看護婦」,男性は「看護士」と呼ばれていたが,2001年に保健婦助産婦看護婦法保健師助産師看護師法に改正されたのに伴って,2002年から男女とも「看護師」に統一された。資格は高等学校卒業後3年以上,文部科学大臣厚生労働大臣の指定を受けた学校または養成所で勉強し,国家試験に合格した者に与えられる。

 

とありますが

実際に臨床に出てみると

女性が多い職場であります

 

厚生労働省によると、平成23年度の時点で日本の看護師准看護師保健師助産師を合わせた就業人口は約150万人だったそうです。
この中で、女性の割合は92.1%を占めています。つまり、男性看護師の割合はわずか7.9%に過ぎず、1割に満たない人数しかいないことになります。

 

やはり、女性が活躍している職場に変わりありません

実際に力仕事と言われる場面も

少なからずあります

車椅子からベッドに移る際の移乗動作などは

体格の良い患者さんなどは

男性看護師がいるときは

「ちょっと来てー」

とお声がかかることもあります

 

同じような感じで

オムツ交換や寝ている状態でのオムツ交換など

少なからず需要があることも確かです

 

男性ということで

「助かる」と言われることもありますが

 

その逆も勿論あります

看護師には“診療の補助”と“療養上の世話”

という業務が中心となります

診療の補助とは

医師の指示のもと点滴だったり注射をしたりする行為

これに対し

療養上の世話とは

体を拭いたり、排泄のお世話をしたりと

入院中に患者さんのお世話をすることです

 

体を拭いたり、排泄の介助となると

男性は女性の介助に対し拒否するようなことはありません

しかし、女性の患者さんだと

「女性の看護師さんを呼んでもらえませんか・・」

と言われることは、少なからずあります

 

これに対して、男性看護師としては

申し訳ない気持ちにいっぱいになったりします

患者さんからすれば、当然の感情であって

すぐに女性看護師を呼びに走りますけどね

 

さてさて、ここで本題

なぜ看護師が気が強いと思われるのか?

男性の目線で感じたこと

更に自分自身が

様々な仕事を経験しましたが

看護師をしていて

「看護師ってすごいなぁ」

と思える出来事をご紹介します

 

日本人の死因第一ってなんだと思います?

おおよその方がピンっとくると思いますが

 

日本人の死因第一は悪性腫瘍です

悪性腫瘍とは

馴染みのある言葉で言うと

“ガン(癌)”です

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ガンと言われると

不治の病の印象が強いですが

今では、治療を行いながら

日常生活を送っている患者さんも多くいます

 

それでも、最後はガンで亡くなられる患者さんを

病院で最後を看取ることがあります

病状の進行により

在宅生活が困難になり

入退院を繰り返している患者さんも

入院中に病状が悪化し

最後を迎える患者さんがいます

 

ガン性疼痛

様々な種類のガンが存在し

様々な症状を引き起こしますが

やはり、痛みが最も患者さんにとって

苦痛を強いられる症状の一つであります

 

治療方針や最後の迎え方など

主治医や家族、本人の意向など

患者さんにとって最も最良と思われる治療を行い

徐々に衰退していく様子を

看護師は多く目にする場面があります

 

状態は悪化している

いつかは急激に状態の悪化が予想され

生命を脅かす状態に陥る

可能性が高い患者さん

その時はいつとはわかりませんが

いつかはやってくる

 

そう

俗にゆう

急変と言われるものです

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小康状態を保っていた患者様に

突然訪れる、症状の悪化

家族や本人だけでなく

看護師や主治医を含めた医療者の

全員がいつかくると覚悟をしている急変

 

最後の瞬間はいつ訪れるかは

誰にもわかりません

しかし、病院で勤めている看護師は

その瞬間に立ちあう機会が多いです

 

1人の患者さんが

長い人生を終える瞬間

その直前まで病と闘っている姿

付き添っている家族のその言葉掛けや表情

胸を打ち

何もできない無力さ

その全てを目の当たりにし

医師による

死亡診断

 

その最後を見送ると

いつもの仕事

いつもの日常が待ってます

 

正直、こんな何とも言えない気持ちになる仕事は

今まで経験したことがありません

看護師は気が強いのではなく

気を強く持たないと

何かに潰されてしまうものがあるように感じることもあります

良い表現方法がわかりませんが

とてつもなく落ち込む

もしくは考え込むことも

しばしがあります

 

その何とも言えない気持ちを誤魔化すように

買い物やお酒に手を出すことも

男性であっても

経験することがあります

 

男性の皆さん

気の強い看護師ではなく

気を強く保たないといけない仕事ということを

理解した上で接してみては如何でしょうか?

 

これを見て

少し看護師さんという仕事を

理解してもらえればいいかなぁ

と思います