なんちゃってサーファーナースのぶろぐ

サーフィン好きな男性看護師

精神科で働いた男性看護師として感じたこと

女性社会の看護師業界

男性の需要は高まりつつあるとのことでも

まだまだ女性社会

そんな看護師業界で

男性としての視点で見えたこと

それを伝えて行きたいと思います

 

私は准看護師の過程を2年

正看護師の過程を3年の学校で

今年、無事正看護師の資格を習得した者です

 

女性社会の看護師業界

ぶっちゃけ男性の立場ってどうなの?

資格もあるし安定してるけど…

男性としてやっていけるの?

そんな疑問を持つ男性諸君も多いのではないのでしょうか?

 

その答えは

自分自身のタイプもあると思うけど

 

やっていけますよ

 

ここでは男性看護師として

精神科と一般科を経験した私自身の主観で感じたことです

実際にやってみて

精神科と一般科では大きく異なります

世間一般のイメージと

実際の違い

精神科で働いてみて気付くことも多々ありました

 

精神科とは

 

身体→体の不調

精神→心の不調

ザクッと分けるとこんな感じでしょうか?

精神科は心の病気により入院を余儀なくされる患者さんを

入院して病を治療し、社会復帰を目指す病院となります

 

精神科の一般的なイメージ

怖い、暴れる、精神的に狂っている(大声を出す)

なーんて所でしょう

 

実際は

やっぱり、暴れたり大声を出したりする患者さんはいます

それは病気によるものであります

決して異常ではありません

精神的な疾患を患っても、病気のコントロールに成功し

社会生活や仕事だってしている人もいます

病状の悪化、発見が遅れたために

社会生活が送れなくなった人たちが入院しています

そして、治療を行うことで症状が軽快し

社会生活に戻ります

 

ぶっちゃけ、看護師を目指し

働くまで世間のイメージ通りの印象を持っていたのを覚えてます

 

実際に精神科で働いて感じたこと

 

患者さんは私たちと何も変わらない、1人の人間であること

病気により社会生活を送れなくなっただけ

大声や異常行動によって

住んでいる地域の住民たちに

「あの人は変だよね」

と言われ、社会不適合の行為、異常行動によって

家族や保健所、警察が介入し

精神疾患だと診断されているだけです

 

怖い人、変な人ではないのです

ただ、病気なのです

これは、糖尿病や癌と一緒

病気なのです

 

私自身が勤めていた精神科は

主に統合失調症の患者さんが入院されていました

100人に1人が発症すると言われている病気

この病気には様々な症状が存在し

一般的な価値観では

「あの人は根性がない」「おの人は変だ」

そんな印象を与えてしまう可能性があります

 

統合失調症の主な症状は「陽性症状」と「陰性症状」に分類されます

これが大まかな分類です

入院してくる患者さんも、このどちらかの急性増悪によるもので

いわゆる「幻聴」「空笑」「独語」「意欲減退」と言ったとこでしょうか

これが、悪化すると人前でも症状が現れてしまい

周りの人にとって、違和感を感じるものになり

更に悪化することで、社会生活を送れなくなってしまいます

 

これが、1度のことであれば

地域住民の方達も安心できます

ただ統合失調症というのは

 

一生付き合う病気なのです

 

これは、案外一般的に認知されていないことなのかもしれません

本人が一番辛いですが、その人を取り巻く周囲の人たちにも負担があることです

一昔前には、病院に閉じ込めておく

こんな考え方がまかり通っていた時代があります

しかし、この病気は適切な治療によりコントロールできる病気です

そう、糖尿病などと同じで

一生付き合っていく病気であるだけなのです

 

私自身が精神科に勤務していて

一番の葛藤を覚えたのは

地域住民との折り合いでした

 

「相互」「自助」「公助」

要は地域だけでなく、自分自身の努力や社会資源を活用して

在宅生活を送りましょう

というのが、国の方針であります

 

ただ、自分自身の努力や社会資源を活用しても

地域に戻れない、または反発が強い事例を何件も見てきました

精神疾患の患者さんが自宅に戻る

糖尿病の患者さんが自宅に戻る

そんな違いがあります?

一緒なんです

 

地域の人たちが迷惑を被る

話を聞くとそんな話はたくさん出てきます

 

なんで「いい話はでてこない」

本当にいつも思いました

地域住民、患者自身が社会生活を送る

悪いことだけでなく、必ずいいこともあると思います

 

病気に限らず

なぜ良いことを見ず、悪いことだけ見てしまうのか?

小さな良いことを大きくして良いけど

なぜ、悪いことは大きくしてしまうのか

 

すごく多いです。悪いことが根も葉も生えて大きく誇張されること

実に寂しい現実でした

 

退院できずに、入院を余儀なくされる患者さんを

社会的入院」と言われています

 

社会全体での取り組みは必要だと思います

もっと病気に寛大な社会

それが社会生活につながる第一歩だと思っています

病気=悪

ではないです

それだけは、心のどこかで感じてもらえればと思います